MALは何故ゲーム内アニメも登録させてくれないのか。いや、分かってるけどこういうの見てるとどうしても言いたくなるんです。
Chapter1放送順。
0)ユリウス(正)が試験会場でルドガーの時計(正)で時間を確認。
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1)エル(分)がヴィクトルの時計(分)を持って分史世界から正史世界へ転移。この際ヴィクトルの時計は正常に動いていることが綺麗なアニメでよく分かる。
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1.5)アニメ直後、ユリウス(正)がルドガーの時計(正)を専門道具でいじっている。よく見ると分かるが、いじっているのはルドガーの時計(正)のみである。ユリウスの時計(正)をテーブルの上で置き換えてる瞬間ルルが邪魔しに来る。ニュース後もルドガーの時計(正)しかいじっていない。壊れているという演出なのかもしれないが、一応正常に動いていそうな場面もある。自分用に調整する必要があるのかもしれない。
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2)ユリウス(正)が所持しているルドガーの時計(正)が自宅のダイニングテーブルの上で反応、半透明になるがすぐ元に戻る。ユリウスの時計(正)は無反応のまま。
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3)ユリウス(正)がユリウスの時計(正)とルドガーの時計(正)を所持して外出。
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4)ルドガー(正)がジュード(正)と遭遇後、ヴィクトルの時計(分)が一瞬消えてエル(分)の手から落ち、地面に落ちるまでの間に再び実体化。彼女自身が誤って落としてしまったとは考えにくい。その不思議さもルルの登場で有耶無耶になったと考えるのが自然だろう。この時首にかけていないのでストラップも消えかかったのかは分からない。
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5)ルドガー列車突入後、ルドガー(正)がエル(分)からヴィクトルの時計(分)がストラップごと消えるのを目撃。ルドガー(正)が触れたあるいは触れようとした瞬間に消えるという紛らわしい演出になっているが、ルドガー(正)との接触は関係ないと思いたい。ちなみに、落ちる鉄の塊は恐らく銃弾であり時計が壊れた演出ではない。ただし、銃弾の衝撃で時計が故障した可能性は否定できない。
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6)その後先頭列車で骸殻化ユリウス(正)と遭遇。骸殻化を解く瞬間に直面。
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7)ユリウス(正)が再びルドガーの時計(正)とユリウスの時計(正)を用いて骸殻化しようとした直前にヴィクトルの時計(分)がエル(分)の首の周りに実体化。
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8L)ユリウス(正)が持っていたルドガーの時計(正)がアルクノアによって弾かれエル(分)が持っているヴィクトルの時計(分)へ直撃。融合したのか消失したのか分からない演出だが、結果的に一つになった時計が光りだす。首の周りのストラップは一度も消える素振りを見せない上、ルドガーの時計(正)にストラップは付いていない。
8R)ユリウス(正)が打たれルドガーの時計(正)が手から滑り落ちヴィクトルの時計(分)と融合あるいはどちらかが消失。
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9)ルドガー(正)がヴィクトルかルドガーの時計を持ったエル(分)に触れて骸殻化。アルクノア兵を投槍で一突きした後、分史世界へ突入。
解説
1)の際、エルの転移の詳細は不明。また、どのように船が勝手に動き出したのかも不明。経路はウプサーラ湖から川を南に下りトリグラフに面している湾へ流れでて、そのままトリグラフへ。経路設定も兼ねて、予めヴィクトルが船の黒匣に細工していたと考えよう。ちなみに、Chapter12でのヴィクトルとChapter1のヴィクトルが同一のルドガーだと考えれば、何故Chapter1でトリグラフからアスコルド行き、10時の列車と指定すれば、必ず若きルドガーと遭遇できることが分かったか説明がつく。一種のタイムパラドックスではあるが。送った後若き自分に殺されるハメになる可能性がほぼ100%と知っていながらも。
転移の際、時代は勿論、場所が突然変化してもおかしくないのにその素振りを見せない。正史世界ではウプサーラ湖とカタマルカ高地北東部周辺の川が既に枯れているので、湖周辺での転移はありえない。悲鳴を上げた時転移したという案もこれにより却下。結果、湾付近で転移したのが一番しっくり来るかもしれないが、ヴィクトルの時計の演出は転移がトリグラフ居住区の十字交差点(分)から同一箇所(正)へと起こったことを指している。Chapter10の際、ルル(分)が消えたのは正史世界に戻ってから間もなくだったように、4)でも現れてから間もなく消えかかったということにすれば一応筋が通る。消える前にユリウスが仕事で分史世界へ赴いたのでヴィクトルの時計は消えずに済んだ。しかし、エルが突然どこからともなく道のど真ん中に現れたことに周囲が気が付かなかったことはまだ許せるとしても、非図的に転移が行われたことに変わりはない。(そしてそれは設定的に良くない)
1)の際ヴィクトルが時計無しで骸殻化していることについてだが、他でも述べられている通りヴィクトルが既に時計と直接契約してることで説明がつく(のかな)。
なぜ正史世界のルドガーの時計がテーブルの上で消えかかったのか、それは恐らくエルの無の力が時空を超えているからなのだろう。一応エル転移時に消えかかっただけで、その後逆にヴィクトルの時計(分)が消えかかる。それにしても時間差が曖昧あるいは絶妙、且つ短い。ルドガー(正)がユリウス外出直後交差点へ直進しジュードとの会話した分の時間しか経っていなかったとしても、その間はヴィクトルの時計(無)が正史世界に留まっていたことになる。
4)の際、時計がストラップから外れなかったのでストラップごと消えかかったということにする。どちらにせよ、1)-3)と8)にてルドガーの時計(正)にストラップが付いていないのに4)と5)でストラップごと消えてしまうのはおかしい。
8)の直撃で残った時計がストラップに吊られている点に注目。ヴィクトルの時計(分)が残ってルドガーの時計(正)が消えたか、二つの時計が融合したとしか考えられない。
上でも説明した通り、ヴィクトルの時計(分)はエルが最初に正史世界に来た時に消えかけ、ユリウスが分史世界へ行ったおかげで消えずに済み、そして列車内でまたユリウスが正史世界へ戻ったため消えてしまっている。しかし何故7)で再び実体化したのか、説明が付かない。するにしても消えた場所(つまり後ろの列車)で実体化するはずなのではないのか。既に挙げられている「時計が不安定な状況」という案も苦しい。そして8L)の演出はともかく、8R)の演出は明らかに融合っぽい。
初分史世界でユリウス(分)を倒した後、その時の時計(エルの時計と呼称、正分不明)は勝手にエルから離れ、ルドガーの目から体内に入って骸殻化を果たした。となると、ヴィクトルの時計(分)が勝手にルドガーの骸殻化を促すために消えた状態から現れたということになる。時計が浮いて光る演出はこういうことなのかもしれない。時空を超えた有無(無ではなく、この際有無)を司るオリジンの力を宿したエルが媒介となって、ルドガーの危機的状況が無からヴィクトルの時計(分)を召喚したと考えるのが一番自然なのだろうか。そうであれば、ストラップの状況も考慮した上で、ルドガーの時計(正)が融合したと考えるのが良いだろう。
同じ危機的状況(あるいは極限的緊張状態)だったのに、9)ではエルに触れたことで骸殻化、初分史世界では触れずとも骸殻化したのは、恐らく9)で時計との間接的な契約が成立したからなのだろう。他のクルスニク一族の初骸殻化の状況が見られないので確証は持てないが、間接的契約にエルが必要というわけではなく、部分的に無から呼び出した分史世界の時計であるということが関係していたのか、あるいはエルの時空を超えた力がルドガーが自分の時計に直接触れるのと同じ状況を作ったということになるのだろう。
にしても設定がわかりづらい、あるいは甘い。それ以外の話は割りと好きなのに、実にもったいない。そんなエクシリア2でした。
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